倒産の分析「長崎出版」

まとめると以下(´・ω・)

売り上げを8割を特定商品に頼っていた。
本業以外に投資した損失を膨らませた。
社員と関係が悪化し、特定商品の利権も失った。

 

 「こびとづかん」シリーズで知られる長崎出版が東京地裁に自己破産を申請、30日までに破産手続き開始の決定を受けた。信用調査会社の帝国データバンクによると、関連4社も同様に破産手続きに入り、グループの負債総額は17億4千万円という。
長崎出版は東京・神田に本社を置く昭和50年設立の児童書中心の中堅出版社。架空の生き物である「こびと」を捕まえて動物採集のように観察するシリーズの書籍を2006年に手がけたところ、絵本や観察ガイドブックなどが20万部を超える大ヒットに。ビデオソフトも他社から発売され、子供向けの大人気キャラクターとなった。

それまでは年商1億円程度だったが、2012年度は一気に16億円を超える売上高に成長。これで古着ショップのチェーンを買収したり、持ち株会社制度を導入して会社規模を拡大するなど拡大路線を取ったが、失敗し経営破綻した。

今年に入り、営業を停止。8月22日に東京地裁に自己破産を申請し、今月25日に破産手続き開始決定を受けた
@「産経ニュース」2014年9月30日掲載

で、詳細によると「こびと」で80%の売り上げを受けた時に、社長は投資の失敗と、なばたとしたか(『こびとづかん』の作者)との間の支払いトラブルがあった。
投資はとある投資コンサルタントから紹介された通信販売会社とそのコンサルタントの会社とあるが、情報を読み解けば……

 

「こびとづかん」シリーズは昨年12月以降、ロクリン社が出版している。同社担当者によれば、長崎出版の同シリーズの出版契約は昨年5月末をもって終了したという。産経新聞は記事の中で、こうした事実に触れておらず、「こびとづかん」シリーズを現在出版している会社が破産したとの誤った印象を与える可能性が高い。産経の記事は、見出しに「売上げ急増で経営破綻」とも書かれているが、経営破綻の原因は「売上げ急増」ではなく、出版契約の終了による経営悪化だった可能性がある。

 

 

長崎出版の設立は1975年5月で、東京・神田に集積する年間売上高数千万円の中堅出版社の1社だったそうですが、2002年12月に辻晋泰さんが同社を買収し代表取締役に就任してから、拡大路線を歩み始めたようです。 この辻さんは大学を卒業後、出版・編集業務の経験を複数の企業で積み上げてきた叩き上げの「出版人」で、代表就任後は絵本、健康・教育関連などの実用書、洋書を3本柱に年間60冊~80冊のペースで新刊を発行し、少しずつではあるが着実に売り上げをアップさせていき、「こびとづかん」のヒットに恵まれたわけです。
@see https://ameblo.jp/betbull/entry-11962933745.html

 

それでは、なぜつまずいたかというと、原因は本業以外にあったようです。

代表本人が破産申立書の陳述書で明らかにしているように、売り上げが順調に伸び始めたころから、畑違いの投融資に手をだし、しかもことごとく失敗するという悪循環を繰り返してしまったのです。

例えば、私設の学童保育運営会社や映像制作会社、あるいは不動産・建築会社などに、出資や商権の取得といった形で数百~数千万円単位の資金を投じて、これらの大半が継続的な赤字を計上するはめになったようです。

ただ、この間も売り上げは伸び続け、「こびとづかん」シリーズは、フィギュアやDVDなどがテレビや雑誌で取り上げられる機会が増加し、さらに日本女子サッカー「なでしこリーグ」の初のオフィシャルガイドブックを手がけ、それがヒットしたことも寄与し、13年4月期には売上高が過去最高の16億円強に達しているのです。

しかし、長崎出版にとってもっとも重要なコンテンツであった「こびとづかん」の作者に対する著作権料の未払いを巡るトラブルが致命傷となってしまったのです。

12年に協議を行い、基本は一年ごとの自動更新としつつ、なばたさん本人の要請によって更新を断ることもできるとする内容の出版権設定契約が改めて締結され、そして、繰り返された未払いによって契約が解除されたのは過去最高の決算を記録してから2ヵ月後の13年6月のことでした。

まもなく長崎出版は、資金繰りの悪化が表面化し始め、関係取引先の警戒感が増すなか、実質的な事業停止状態に陥ってしまったということです。

「こびとずかん」をヒットさせた編集者は辞職。
原因は経理や財務を社員にはタッチさせず、支払いがルーズだったと。また著者への支払もルーズで不振感が高まったと。

また在庫もあった法的に武装すれば勝てたかもしれないが、他の投資で失敗したため、辻晋泰 氏は弱腰だったとも。

 

ヒット商品を生み出した後、経営センスが問われるという事ですか……
ヒットを生み出した強みを活かして経営戦略が必要ということらしい。

 

 

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