株式会社ナイルワークス  農業用ドローン

「埼玉」 (株)ナイルワークス(資本金9782万7500円、さいたま市南区四谷3-9-29、登記面=東京都千代田区麹町3-3、代表清算人足立学弁護士)は、5月20日に東京地裁へ特別清算を申請した。
申請代理人は池田佳菜子弁護士(東京富士法律事務所、東京都千代田区麹町3-3、電話03-3265-0691)。

当社は、2015年(平成27年)1月に設立された。農薬散布用ドローンの開発、製造、販売などの農業用ドローン事業のほか、ドローンで撮影した画像をAI等で解析して、「収穫予測」などを行うファームソリューション事業、農薬散布依頼者と受託者を繋げる農作業マッチング事業を手がけ、農薬散布用ドローンの販売が増加した2019年12月期には年売上高約2億5500万円を計上していた。 しかし、ドローン開発が事業計画から大幅に遅延し売り上げが伸び悩むなか、人件費や研究開発費など固定費がかさみ、2024年12月期の年売上高は約1億1000万円、営業損益から赤字となり、21億円超の債務超過に陥っていた。こうしたなか、国内技術による開発、生産を維持すべく事業譲渡を進め、主要3事業について2025年10月末までに事業譲渡が完了したことから、11月28日開催の株主総会にて解散を決議していた。 負債は約25億円。

 

 

破産ではなく「特別清算」

、事業を消滅させたというより、主要事業を譲渡して会社本体を整理したケース。しかしダイハツ工業(株)と共同開発の「農業用ドローン発着ポート搭載車両」やら各種メディアにもでていたのになぜだ??
そして定期的に農業系に参入するIT系企業が大風呂敷後に失敗って私は知能がたりないので、理解ができないので深堀りしていく。

ナイルワークスの特別清算

ナイルワークスの特別清算は、単純な売上不振というよりも、研究開発型ビジネスの資金負担に、事業化の遅れが重なったケース なのだと思います。同社は、農薬散布用ドローンの開発・製造・販売に加えて、ドローンで撮影した画像をAIで解析し、収穫予測などを行うファームソリューション事業、さらに農薬散布の依頼者と受託者をつなぐマッチング事業も手がけていました。事業内容だけを見ると、かなり時代性があります。農業の人手不足、高齢化、省力化、スマート農業といった流れを考えると、方向性そのものは間違っていなかったように感じます。ナイルワークス自身も、AIを活用したファームソリューションと農業用自動飛行ドローンの製造販売を両輪として掲げていました。ただ、問題は、その理想を事業として成立させるまでに時間とお金がかかりすぎたことだと思います。記事によれば、農薬散布用ドローンの販売が増加した2019年12月期には、年売上高約2億5500万円を計上していました。しかし、その後はドローン開発が事業計画から大幅に遅れ、2024年12月期の売上高は約1億1000万円まで落ち込んでいます。さらに営業段階から赤字となり、21億円超の債務超過に陥っていたとのことです。ここで難しいのは、ドローンやAIのようなハードウェア・ソフトウェア一体型の事業は、売上が立つ前から人件費や研究開発費が大きくかかるという点です。

つまり、ナイルワークスの場合、技術の可能性はあったが、量産・販売・保守・収益化までの道のりが長かった のではないかと思います。また、同社の株主には住友商事、ヤマハ発動機、三井住友ファイナンス&リース、ダイハツ工業、住友化学、全農、DRONE FUND系ファンドなどが名を連ねており、大手企業や投資家からも期待されていた会社だったことが分かります。それだけに、技術や市場性がまったく評価されていなかった会社ではなかったのでしょう。むしろ、期待が大きかったからこそ、研究開発を続けるための固定費も大きくなり、結果として資金負担が重くなったのかもしれません。今回の特徴的な点は、破産ではなく特別清算であり、主要3事業については2025年10月末までに事業譲渡が完了していることです。ドローン事業に関する知的財産権は、NTT東日本などが出資するNTT e-Drone Technologyへ譲渡され、国産農業用ドローン開発の中核技術として活用される方針とされています。この点を見ると、完全な失敗というより、会社本体は清算するが、技術や事業は別の形で残す という整理だったのだと思います。

経営としては厳しい結果

売上約1億1000万円に対して、負債約25億円、債務超過21億円超という数字を見ると、単独での再建はかなり難しかったはずです。特に研究開発費や人件費が先行する事業では、売上が計画通りに伸びないと、資金繰りは一気に苦しくなります。ただし、農業用ドローンやAI解析といった領域は、社会課題に直結する分野でもあります。農業の人手不足や高齢化を考えると、必要性そのものは今後も残るでしょう。だからこそ、今回のように、事業や知的財産を他社へ引き継ぐ形にしたのは、ある意味では現実的な着地だったのかもしれません。この事例から感じる教訓は、技術が正しくても、事業化の速度が資金の限界を超えると会社は持たない ということです。スタートアップでは、「市場はある」「社会的意義もある」「技術も面白い」というだけでは足りません。それを、どれだけ早く売上と粗利に変えられるか。そして、研究開発費をどこまで抑えながら、資金が尽きる前に事業として回せるか。そこが勝負だったのだと思います。

しかし住友科学のサイトにhttps://www.i-nouryoku.com/のインタビューで、代表が言葉に

柳下社長 私は以前、IT企業でソフトウェアの開発技術者として、長年AIに携わってきました。そしてあるとき仕事の関係で、米国のエレクトロニクス製品の展示会に世界で初めて出展されたフランス製ドローンの映像を見ました。それでよく調べてみたら、4つのプロペラの回転数をコントロールするだけで、3次元空間を自由に飛び回ることができることが分かりました。これは衝撃的でしたね。つまり、ドローンはハードが主役なのではなく、ソフトが主役なわけです。これなら自分がやってきたAIのノウハウを活かして、ソフト開発という閉じた空間から3次元空間へフィールドを広げることができるのではないか──そう思いました。そして、太陽の方向を向いて育つ植物は、上から観察するのが適切であるという考え方の元、農業に活かせるドローンを開発する会社をつくろうと決め、2015年に創業しました。(2015年は、柳下社長が55歳になられた年。55歳は柳下社長の考える人生の折り返し地点)社名の「ナイルワークス」は、エジプト文明でナイル川の水を利用して農業が発展していったことに由来しています。

 

そもそも、IT企業にいて、ハードウェア開発にどこまで知見があり、協力者がいたのか調べてみたい

資料によると……

 

 

さいたま市の研究所とある。


ここか、埼玉県さいたま市南区四谷3-9-29 (武蔵浦和) 武蔵浦和駅 貸倉庫、家賃が 概ね62万円か。
他にも色々役員のFacebookやら見ていくと、この本人自体がソフトウェアのみでハード経験が見えてこない。実際にどうだったのだろうか。
そして他の農業系ベンチャーもそうだか、ITと農業であれば、自社で生産までとはならないのだろうか。先日の不正会計で話題になった堀正工業の関連会社のように自社でやって生産で売上立てるまで行かないのだろうか??
地方の余っている農地で……まぁそれもこの会社は試したのだろう。

今回の教訓
技術の未来が明るくても、資金繰りの現在が暗ければ会社は続かない。

そんな教訓を感じる事例でした。

 

投稿者 kato

これはテスト画像ですよ。テストです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA